奉納鎧
ありがとうございます、販売員の小川です。
近所のお店にあんまり無く、うちの店で推しているのが「奉納鎧」です。
・櫃(ひつ)を使わなくても飾れる点
・カラフル
・飾るのが簡単
などなど、いいところが沢山あります。
そもそも「奉納」といっておりますので、神社や仏閣に奉納する文化があったようです。
「祈願をして、それが成就したのでお礼に奉納する」ことや、「身の安全を祈願するために奉納する」ことなどがあったそうです。
所用の鎧を奉納する場合と、奉納するために製作した場合と両方あるそうです。
身に着けたことがある鎧を奉納する場合は、肌に触れた部分や肌着類は外していたそうです。
手や腕の部分や足の部分、面皰などが外された部分になります。
例えば、奈良の春日大社に所蔵されている「国宝 赤糸縅大鎧(竹虎雀飾) 兜・大袖付」は、奉納することを目的として製作されたそうです。
実戦では使用されなかった鎧です。
こちらは、雄山作の模写1/5スケールです。
あと、お節句業界で有名な国宝模写の奉納鎧は、浅葱色の鎧と白糸褄取鎧ですね。
こちらも雄山作の1/5スケールの鎧です。
浅葱縅の鎧は、鎧だけ見ると「パステルブルーで現代風の鎧」と思われる方もいらっしゃるのではないかと思いますが、鎌倉時代の鎧で国宝なんです。おしゃれですよね。厳島神社の所蔵されています。
↓こちらもです。鎧だけみると現代風ですが国宝です。(雄山作 ただし1/6スケール)
国宝の本物は、櫛引八幡宮所蔵だそうです。
白糸褄取は、櫛引八幡宮所蔵の物一つだけというわけではないんです。
世の中に何領あったかはわかりませんが、現存してる物で今時点で私が知っているのは、足利尊氏所用の鎧です。
これは、アメリカのメトロポリタン美術館の所蔵されています。
明治後半にアメリカの方が購入され、渡米したそうです。
GHQが接収した訳ではないようです。
メトロポリタン美術館って勝手な思い込みで、池袋か竹橋辺りにある美術館だと思ってました。調べたら、ニューヨークって文字が出てきて、「あ。アメリカにそんな名前の美術館あったよな」と気が付きました。
池袋のメトロポリタンはJRさんのホテルだし、竹橋のは近代美術館だし…
関係無い話をしまして申し訳ございません。
話を戻しますが、浅葱の鎧はわりませんが白糸褄取は着用することを目的とした鎧を奉納したパターンではないかと思います。
アメリカにある足利尊氏の白糸褄取も、京都 篠村八幡宮(しのむらはちまんぐう)に奉納されていたそうですので。
見慣れてきて、違和感が無いようでしたらおススメです🎵
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